親ならば誰でも、子供には幸せにな人生を歩んで欲しいと思いますよね。
幸せの定義って人によって違うと思いますが、あなたが思い浮かべる幸せな人生って何ですか?
お金に苦労することなく、健康で、良い人間関係に恵まれて・・・
色々あると思います。
もちろんお金も、健康も、人間関係も幸せな人生には大事なものです。
でも、様々な調査研究で分かっている「人生の幸福度」をあげるものは、お金でも、健康でも、人間関係でもありません。
あくまでもそれは、付随的なものだから、です。
研究で分かった、幸せな人生に必要なモノとは?
科学的に分かっているに「人生を幸福にするモノ」は、「自己コントロール能力」と「人生のコントロール(人生の舵は自分が握っているという感覚)」です。
親がお金持ちでも子供が幸せになるとは限らないし、健康に気をつけていても病気はどうしようもできないこともあります。
人間関係も幸せな人生には欠かせないものですが、親が直接的に何か子供のためにしてあげることはできません。
でも、「自己コントロール能力」と「人生を自分でコントロールする力」は、親が子供に教えることができるものです。
自己コントロール能力が低いと色々大変です
オレゴン州立大学のマクレランド氏によると、自己コントロール能力の低い子供は、鬱病や不安症などになるリスクが高くなるそう。
また、太りやすく、肥満など健康上のリスクも上がります。学校の成績も悪くなりがちで、自己免疫疾患にもなりやすいそう。
自己コントロール能力がないと、かなり大変ですね・・・
勉強しなきゃいけないのに、つい遊んでしまう。
食べてはいけない時に、つい食べてしまう。
自己コントロール能力が低いことの弊害は納得できますね。
では、どのようにしたら、セルフコントロール能力を上げることができるのでしょうか?
子供の自己コントロール能力を高めるために親ができること
環境を整える
子供だけでなく、大人でもそうですが、誘惑の多い環境に身をおいていると、自己コントロール能力が下がります。
ダイエットをしていたら、なるべく目に付くところに食べ物を置かないとか、置くとしたら、取り出すのに手間がかかるところに置くと、ダイエットの成功率が高くなることが分かっています。
子供の場合は、例えば宿題や勉強をやる部屋には、子供の気を惹くようなおもちゃなどを置かないということです。
そうすることで、集中力が身につき、自制心も育つことが分かっています。
共感力を高める
ある研究によると自己中心的な考え方になると、セルフコントロール能力(自制心)も低くなるということが分かっています。
これはどういうことかというと、例えば、他の人と何かをシェアするとか、他人のために自分を犠牲にするとか、他人の視点から物事を見ることができないと、今の自分だけを優先してしまうんですね。
他人の視点を理解できないということは、将来の自分の視点も見ることができない、ということらしいです。
つまり、共感力を高めて、他の人の視点から物事を見れるようになると、もっと大きな視点で長い目でみて自分をコントロールできるようになるということ。
では、どうすれば共感力を高められるのか?
共感力を高める方法は色々ありますが、子供達におすすめなのが、良質な映画を観たり、本(小説)をたくさん読むこと。物語の中の主人公の気持ちになって世界を疑似体験することで、登場人物の気持ちや考えを想像し、共感力が高まるそう。
特に本をたくさん読むことはメリットしかないので、子供の頃からたくさん読み聞かせをしたいですね。