子供へのイライラが止まらない… 毎日怒って自己嫌悪してしまう。どうしたらもっと優しくなれるんだろう。
そんな風に思うことはありませんか?
私はまさに、そうでした。息子は5歳でADHD、そしてODD(反抗挑戦性障害)と診断されました。
赤ちゃんのころから手がかかる子で、幼児の頃から今まで、外出するたびに周りにどう思われるんだろう、、、とびくびくしながら育児をしていました。
今では、ADHDもODDも落ち着いてきて、学校での問題行動はほとんどありませんが、それでも衝動性が強く、感情のコントロールが上手くできないことが多々あります。
そんな息子なので、小さい頃は特に「なんでそんなことをするの!?」「何度言ったら分かるの?」と毎日のように怒っていました。
今でもイライラすることも全然あるし、怒ってしまうこともあります。
でも、あることをしてから、イライラが激減しました。そして以前のように、後から自己嫌悪に陥ったりといったことはほとんどなくなりました。
この記事ではそんな私の、子供たちへのイライラが激減した方法をご紹介します。
この記事を読むことで、子育てのイライラを減らすことができると思います。
この記事の内容
- 怒りを抑えようとしても無駄です。
- あることをしたら、子供へのイライラが激減した話。
- 子供の脳を理解すると怒る以外の選択肢を選べるようになる。
子供への怒りを抑えようとしても無駄です
子供へのイライラが収まらず、怒りすぎてしまうので、アンガーマネジメントの本や、心理学の本など、色々な本を読んでみました。
こういった本には怒ってしまったときの咄嗟の対処法などが書いてありますが、実際には子供に対して怒りを感じたとき、そんなに冷静になれることはありませんでした。
1つ学んだのは、感情は抑えようとしても、簡単におさまるものではない、ということ。
パニック発作を起こしている人にリラックスするように、とリラクゼーションの音楽をかけると、より鼓動が早くなってしまうことが分かっています。
つまり、感情は抑えるよりも、他のことに気を逸らすことを考えた方がいいのです。
また、イライラの感情を抑えられたとしても、それがいいこととは限りません。
ワシントン州立大学の研究では、わざと親にストレスを与え、1つのグループには感情を抑えて子供たちと遊ぶように指示し、もう一方のグループには感情を抑えずに子供たちと遊ぶように指示しました。
その結果、ネガティブな感情を隠して子供と接した場合、感情を抑えずに接した親よりも子供に悪影響があったことが分かっています。(特に母親の場合)
つまり、イライラなどのネガティブな感情は抑えること自体が難しい上に、抑えることができたとしても、子供には良い影響はないのです。
あることをしたら、子供に対するイライラが激減した話
怒りを抑えても意味がないのなら、怒りのままにぶちまけていいのでしょうか?
そんなはずはありませんよね。
でも、イライラする頻度や程度を減らすことができます。
誰にでも効く方法かどうかは分かりませんが、私はこれをしてから、子供へのイライラが激減しました。
その方法とは、本を読むことです。
簡単すぎて申し訳ないのですが、本当に有効です。
そして、旦那さんにも勧めてみましたが、旦那さんも本を読んでから、全然違う対応になりました。
でも、どんな本でもよいわけではありません。
私が読んだのは子供の脳の発達に関するいくつかの本です。
イライラを減らしたいと思って読んだわけではなくて、「子供の脳の発達を理解したい」という思いで読みはじめたものです。
そして、イライラを抑えるための方法が書いてあるわけではなく、内容を実践したわけでもありません。
ただ、副効果としてイライラが減ったので、びっくりしています。
特に効果があったのは、『私たちは子どもに何ができるのか』という本と、『マインドセット』という本の2冊です。
どちらも、子供の脳の発達に親(大人)との関係や、環境が与える影響がはっきりと書かれています。
それを意識するようになっただけで、子供が好ましくない行動を取ったときに、客観的に自分の行動を見れるようになりました。
イライラをおさえる効果はアンガーマネジメントの本などよりもずっと高いので、是非読んでみてください。
子供の脳の発達には親との関係が影響します
子供たちの脳の発達、IQや学校での成績だけでなく、自己コントロール能力、やり抜く力、忍耐力、社会性といった非認知能力、そして将来の成功は、親との関係や環境に大きく影響を受けます。
このことを知るだけで、私は自分のイライラが減りました。
正確には、イライラしても、客観的に見れるようになりました。
なぜかというと、自分のイライラから来る言動が子供の脳、そして将来に影響してしまうことが分かったから。
子供へのイライラは期待しすぎから来る
どうして何度言っても分からないのか、どうして、おもちゃをちょっと貸してあげることができないのか?、やりたいと言った習い事をがんばれないのか、どうして・・・
子供へのイライラの原因はいろいろとあると思います。でも、根本は『子供への期待値が高すぎる』から。
子供の脳はまだ発達途中です。
大人のように判断することはできません。大人からしたら当り前のことも、子供にとっては、当り前ではないのです。
子供たちの脳はまだ未発達で、特に脳の司令塔ともいえる「前頭葉」は5、6歳から発達すると言われています。
かなり遅いですよね。
なので、子供は大人にとっては当り前の合理的な判断をすることはできません。
その理解があるだけで、子供への期待値を低くすることができます。
子供は親の反応によって世界を理解する
子供たちは生まれてから、まだ世界は狭く、経験も少ないです。
そのため、赤ちゃんの頃から幼児になり、成長していく過程で、子供たちは世界を「親の反応によって」理解していくそうです。
つまり、私たち親の言動が子供の世界観に大きく影響を与える、ということです。
それを知って私は、自分の発する言葉や反応にもう少し気をつけなければ、、、と思うようになりました。
また、子供の頃のストレスが、この前頭葉の発達に大きな影響を与えることが分かっています。
脳の「前頭葉」は、認知能力だけでなく、自己コントロール能力、やり抜く力、感情のコントロールなど、非認知能力をつかさどる場所でもあります。
この「前頭葉」の発達が成長した後の心理も大きく左右するのです。
なので、親が子供たちにできる一番大切なことは、子供を慢性的なストレスから守り、愛情深い関係を築くことです。
確かに日々の生活の中で、イライラする場面は多々あります。
でも、自分の感情に任せて怒りをぶちまけてしまっては、子供たちに大きな悪影響がある、ということを知っているか知らないかでは、イライラに対する反応や自分がとるべき行動が変わってきます。
少なくとも、私はこの2つの本を読むことで、日ごろから「子供の脳の発達」を意識するようになり、それによって自分のイライラに対する対処のしかたも変わってきたなと感じています。
イライラをぶつけるよりも、子供のと自分の「前頭葉」を鍛えよう
感情のコントロールには前頭葉の発達が必要です。
つまり、今目の前の問題に反応するより、子供と自分の前頭葉を鍛えることで、お互いに感情のコントロールができ、いろいろな場面で正しい判断ができるようになるわけです。
そう考えるようになってから、前頭葉を鍛える方法を使って、脳の発達を促すようにすることの方が大事だと理解できるはずです。
「私たちは子どもに何ができるのか」では、親が一緒に遊ぶことなどがあげられていましたが、調べてみるとそれ以外にも、神経衰弱をしたり、簡単な暗算をしたり、行ったことのないところに行ったり、やったことがないことをやったりと、前頭葉を鍛える方法はたくさんあるようです。
実際に脳について学びつつ、子供への影響を理解するだけで、子供への接し方は変わってくるはず。
それ以外にも、とても有益な情報が満載なので、この2冊の本は一度手にとって読んでみることをおすすめします。
※子供へのイライラが治まる、子供の脳を理解するための本