子供を不幸にする親の特徴|あなたのその行動が危ない!?

子供を不幸にする親の行動 PARENTING
子供を不幸にする親の行動

子育てをしていると、今の自分の対応の仕方は正しかったのかな?と自問自答することが多々あります。
正解がないのが子育て。でも、親子関係に関する論文を読んでみると、実は「不正解」は存在します

小さな頃の親子関係や、親のとった行動が、子供の将来の幸福度、不安症やうつ病の発症リスクにも関係しているというちょっと怖い論文を読みました。

私が今とっている行動が、後々子供たちが大人になってからの幸福度にまで影響するって考えると、怖いけど、もっと気をつけて行動しなくちゃ・・・と思います。(反省)

子供を不幸にする親の行動3つ

子供を不幸にする親

エジンバラ大学の縦断研究で、子供の頃の親子関係や「子育てスタイル」が、思春期や大人になってからのメンタルの安定にまで関係していることが分かっています。
ある「子育てスタイル」がうつ病や不安症の発症リスクまでも上げてしまうそう。

正解はなくても、不正解はある。
なので、せめてこの不正解な子育て方法は避けるようにしたいですよね。

この記事では、研究で分かった、やっちゃいけない子育て方法とその弊害について詳しく解説していきます。

やっちゃいけない子育て方法 その1「心理コントロール」

研究で分かった、やっちゃいけない子育て方法の一つ目は、「心理コントロール」。
心理コントロールと言われても、具体的に何のことか分かりづらいですが、解説していきます。

心理コントロールとは、「罪悪感や、親が望んだ通りにしないと愛されないんじゃないかという不安」をおこして、子供の感情を動かそうとすること、です。

もっと具体的に言うと、例えば、お手伝いをしてね、ということは全く問題ない(むしろお手伝いをさせるようにした方がいい)のですが、「喜んでお手伝いをしない子は悪い子だ」と伝え、喜んで自分からやりたいと思わないことに罪悪感を植えつけるのは心理コントロールになります。

つまり、ある物事に対して、子供が感じていないのに、その気持ちに対して「こうあるべき」という親の要求を押しつけること。

親が心理的に子供をコントロールしていると、子供が思春期に入ったり、大人になった時に、うつや不安症などのメンタル系の疾患にかかるリスクがあがってしまうという結果が出ています。(これとは別のメタ分析では、うつ病の発症に親が与える影響は8%,不安症については4%のみ、という結果も出ていますが、数字が小さいとしても親の行動が将来子供のメンタルに与える影響があるというのは事実です。)

やっちゃいけない子育て法 その2 「過保護」

子供を大事に思うからこそ、過保護になってしまうことってあります。
でも、あまりに過保護すぎ、色々な危険から親が先に対策をとってしまうと子供が自分で学ぶ機会を奪ってしまいます。

転んで痛い思いをして、初めて、歩く時には石に気をつけなければいけないことを学ぶのに、親が最初から石をよけてあげて、転ばないようにしていては、子供はずっと学びません。

こうした過保護の親に育てられると、不安症になるリスクが高くなるというのがもう1つの研究でも分かっています。

また、あまり危険な遊びをさせたいと思う親はいないと思いますが、実は木登りなど、ちょっと危険な遊びが子供の発達にすごくいいという研究もあります。
ノルウェーの研究では、高いところに上ったり、崖の近くに行って見たり、鋭いナイフを扱ったりすることで、子供達は自分達でそうした危険が及ぶ可能性のある状況に気をつけ、どう対処したらいいかを学ぶということが分かっています。そして成長過程でそうした経験を積むことで、フォビア(恐怖症)にならないような度胸がつき、ひいては不安症になるリスクを減らしてくれることが分かっています。

あまり危ないことはさせたくないけど、少しくらいの怪我は大丈夫、と思ってどっしり構えることも必要かも。

やってはいけない子育て法 その3「過干渉」

「心理コントロール」の1つでもあるのですが、過干渉も良くないことが分かっています。
過干渉で介入しすぎることで、子供の自制心(self regulation)が育ちにくくなり、結果的に将来の幸福度もさげてしまいます。

シンガポール国立大学の7歳児を対象にした研究では、過干渉な親をもつ子供ほど、自己批判的で、不安症になりやすかったということが分かっています。

この研究では、子供に時間制限ありのパズルゲームをやらせて、親には「必要に応じて助けてもいい」という指示をだし、どれだけ親が子供のパズルの問題解決に干渉したかで親の干渉度合いを測っています。

日常生活の中でも、つい、子供ができなくて「ママ、やって!」と言われるとついつい全部自分でやってしまったりすることってありますが、できるだけ子供の問題は子供にやらせるという姿勢が必要かも。

これを書いている私も論文を読みながら「あ、これやってる・・・」と思うことが多々ありました。

子供のもって生まれた性格もあるし、実際そこまで親の影響力は大きくない、という研究もありますが、せめてこの「不正解」の子育て方法は意識して避けるようにしたいところです。

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