
子供の「自己肯定感」を育てるには、どうしたらいいのかな?
親であれば皆、子供には幸せになってほしいと思いますよね。
幸せな人生を歩むために必要な資質やスキルはいろいろとありますが、「自己肯定感」は幸せでいるための基礎ともいえるでしょう。
生きていれば逆境にぶち当たることもあるし、嫌な思いをすることも避けられません。
でも、そんなときに自分自身を信じて乗り切れるのは自己肯定感があってこそ。
自己肯定感の高い人は、自分自身を認め、自分の力を信じることができます。
その結果、人生においてより良い選択がで、逆境にも強くなり、成功して幸せな人生を歩むことができます。
今回はそんな子供の自己肯定感を育てる方法を科学的な研究の結果から探ってみたいと思います。
たくさん褒めてくれる親の子供の自己肯定感は低い!?必要なのは〇〇
カリフォルニア大学の研究によると、たくさんのポジティブな言葉で褒めてくれる親に育てられた子供たちは事項肯定感が低くなりがちで、ときにはナルシストを生むと結論づけています。
では、どうしたらいいのか?
親に必要なのは過剰な褒め言葉ではなく、「温かさ」だそうです。
温かさって、曖昧なことばで分かりづらいのですが、子供達がやっていることに興味をもち、一緒に楽しんでくれるような親だそう。
そうすることで、子供達は、親が自分にきちんと注意をむけていて、自分は価値のある存在なんだ、と認識できるのだとか。
言葉でただ「すごいわね」「よくできたわね」、というのではなく、きちんと子供が興味を向けている先に一緒に興味を向ける、ということが大事なのですね。
成長マインドセットを育てる褒め方
自己肯定感を育てるということは、成長マインドセットを持つことにも繋がってきます。
成長マインドセットとは、「努力することで成長していける」という考え方のこと。
一方、硬直マインドセットとは自分の能力はあらかじめ決まっていて、努力しても意味がないという考え方です。
過去の研究では、大人も子供も、成長マインドセットを持つことの重要性が証明されています。
成長マインドセットを持った子供は、難しい問題にも臆せずに挑戦したり、時にうまくいかないことがあっても、うまくいくまでやり通す力があります。そして、失敗しても、それを成長するための学びの機会と捉えます。
一方、硬直マインドセットの子供は、失敗を恐れ、挑戦することを拒みます。
もともとの頭のよさや、運動神経のよさという、生まれもったものもありますが、子供が将来、自分の納得のいく形で成功し、幸せに生きていくには、成長マインドセットはとても重要なのです。
そこで、どうやったら、成長マインドセットを育てることができるか、ということですが、スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック博士によると、「能力を褒めるのではなく、過程や努力を褒める」ということが重要です。
つまり、頭がいいわね、才能があるわね、というのではなく、絵であれば、一生懸命いろいろなものを描いて来たから、どんどん上手になっているね、ここの色使いがいいね、などと具体的に褒める方がずっといい、ということです。
このマインドセットの本は子育てにも大いに役立つだけでなく、自分自身の成長にもつながるアクションを起こせるようになるおすすめの本です。
まとめ
子育てでは特に「褒めて育てろ」ということがよく言われますが、ただポジティブに、表面上褒めるのは逆効果にすらなりかねません。
科学的に正しい子供の自己肯定感や成長マインドセットの育て方:
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- ただ褒めるのではなく、「暖かさ」を持って接し、子供の視点に一緒に興味を持つこと
- そして、褒めるのであれば能力や結果を褒めるのではなく、そこに至るまでの過程、プロセスを見て具体的に褒めること。