「発音は気にしなくていいから、とにかく話そう!」
英語学習をしているとよく聞きますよね。
でも、これって本当に正しいのでしょうか?
英語圏で10年以上生活し、仕事、ママ友、趣味・・・いろいろな場面でネイティブと関わってきた経験から出した結論は、

ネイティブ・スピーカーを目指す必要はないけれど、きちんと伝わる英語を話すには発音の練習はとっても重要!
です。できれば、子供の頃から始めるのが一番ですが、大人になってから英語を身につけた人の発音矯正の方法も紹介します。
英語学習に発音の練習はかかせない!!その理由
英語ネイティブじゃないのだから、アクセントがあるのは当り前。だから、発音は二の次でいい。
よく言われますよね。はっきり言いますが、嘘です。
ウソ、は言い過ぎかも知れませんが、発音、とっても大事です。
ネイティブではないのだから、発音が間違っていても仕方ない!確かに、それもそうです。
日本人の訛りに慣れている人たちとしか関わらない環境でしか英語を使わないのであれば、訛りが強くてもいいのかもしれません。
でも、現実的には、たくさんのネイティブと関わるようになると、こちらの事情まで理解をしてくれる人ばかりではありません。
外国人にきちんと自分の言いたいことを伝え、相手の言っていることを理解するには、発音の勉強は必須です。
なので、
「発音を気にして話せない! なら、発音の練習をして、発音を気にせず話せるようになる!」のが正解ではないかと。
商社に勤めていたときに、いろいろと商談やミーティングに出ましたが、正直、駐在の方の英語が発音が悪くて通じず、相手に伝わっていない、話が上手くまとまらないなんてことがよくありました。
そこには明らかに言語の壁がありました。
アクセントが多少あったとしても、相手に通じる「正しい発音」を身につけることは、スムーズなコミュニケーションには不可欠です。
発音が重要である理由
英語学習をする中で、発音を良くするにはどうしたらいいのでしょうか?
6ヶ国語をネイティブレベルで話すことができるマーク・グリーン氏がTED Talkで、ネイティブ並みの語学力を身につけるにはどうしたらいいか、という話をしてくれています。
残念ながら日本語訳がついていないのですが、彼はこの中で、
I want to give you three areas to focus on when you’re learning and interacting with native speakers. The first is: work on eliminating your accent. I’m aware I said eliminating. It should be at least minimizing it.
「語学を学習したり、ネイティブスピーカーと会話する時に、とくにフォーカスすべき点が3つある。その1つが、訛りをなくすことだ。そう、僕はなまりを “なくす” と言ったんだ。少なくとも訛りは最小限に抑えなければいけない。」
This is, in my opinion, the most overlooked aspect of language learning today, but it’s also the most important one to reach what I call a native-speaker level or a speaker-like level. If you communicate without an accent or almost without an accent, this changes how natives behave towards you unconsciously, and it also gives you an ability to adapt to a new self-image.
「このこと(発音に気をつけて訛りをなくすこと)は、外国語学習で最も見過ごされてきた分野だ。でも、実際にネイティブのように流暢になるには、発音はとても重要なんだ。ほぼ訛りなしでコミュニケーションが取れると、相手のネイティブの態度も、無意識ではあるが、全く変わってくる。そして、自分がその言語を話すことで、新しいセルフイメージに適応できるようになってくる。」
と言っていますが、これには私自身の経験からも、全面的に賛同できます。
6ヶ国語を話すマルチリンガルが教えてくれる発音を良くする方法
このスピーチの中でグリーン氏が提案している、発音を良くする方法。
それは、ネイティブスピーカーに協力してもらい、アクセントがなくなるまで、真似をするという方法。
まず自分が適当な本の一文を読んでみる。そして次はその文章をネイティブに読んでもらい、それを真似して読む。ネイティブが「もう訛りがない」というまでこれを繰り返す、という方法です。
時間はかかりますが、そうすることで驚くほど発音が良くなるんだそう。
子供が英語を学ぶなら、発音を訓練しよう
子供はそこまで根気のいる訓練をしなくても、発音を習得するための素地がまだ残っています。、大人になってから苦労しないためにも、英語学習をするなら、発音にもっとフォーカスして欲しいと思います。
発音の習得は、10歳までとか12歳までとか、説はいろいろありますが、大体そのくらいの年齢以降はネイティブの発音を身につけることはほぼ不可能になります。
特に、日本語は音の幅が他の言語に比べて狭いので、子供の頃に幅広い音を聞き、身につけておくことはとても重要。
グリーン氏のような根気のいる方法で発音を矯正すれば、ネイティブ・ライクな発音に近づけることも不可能ではないそうですが、その年齢までにたくさんの英語に触れて、発音の練習をしていれば、もっと楽にネイティブか、それに近い発音を身につけることができる、ということです。
ボキャブラリーを増やしたり、文法を覚えることは大人になってからでもできます。
でも、言語習得の中でも特に発音に関しては、子供のうちに重点的にやっておけば、大人になった時にかなりのアドバンテージになるはずです。
日本でTOEIC960点を取得した私がおすすめできるのは、ネイティブから学べる【Cambly Kids(キャンブリーキッズ)】や、オンライン・インターナショナルスクールGlobal Step Academyなどのオンライン英会話。
最近ではコロナ禍もあり、オンライン英会話が人気ですが、そのほとんどがフィリピン人や東欧の講師を採用しています。
でも、特に子供のうちは「正しい音」を身につけるチャンスなので、子供がオンライン英会話をやるのであれば、ネイティブからレッスンを受けられるところをおすすめします。