英会話は何歳から始めたらいい?幼児や小学生はまだ早い?

英会話は何歳から始める? KIDS ENGLISH
英会話は何歳から始めたらいい?何から始める?

ピアノや水泳と並んで子供にやらせたい習い事ランキングでは常にトップ3に入っている英会話。

今の時代、幼児~小学生の子供向け英会話教室やオンライン英会話、CD/DVDの教材など様々なものが出ていますよね。

英会話を始めるなら何歳からやるのがいいの?オンライン英会話、英会話教室、英語教材、いっぱいあるけど、何から始めればいい?

この記事では、こうした疑問に、科学的な研究で明らかになったエビデンスを元に答えを出したいと思います。

幼児の英会話スクールは意味ない?科学的な結論は6~7歳までに始めるべき

子供に英語を習わせたい、と思っても、何歳から始めればいいのか?と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

日本では、いまだにきちんと母国語(日本語)が話せるようになってから、と言う人が多いのですが、実は科学的には結論が出ています。

外国語の習得を何歳から始めるべきか、という研究はいくつもありますが、研究者達の意見はほぼコンセンサスが取れています。

答えは「早ければ早い方がいい」です。

何歳までに、かと言えば、できれば6歳~7歳までには始めるのが理想。

ハーバード大学でのいくつかの研究でも、幼い時期に外国語を学ぶことで、創造性、論理的思考、思考の柔軟性が著しく向上することが分かっています。

It has been found that bilingual children of many ages have better executive function skills than monolingual children, so experience using an additional language is an important skill.

子供の脳の発達を50年以上にわたり、研究し続けているハーバード大学の子供発達センターによると

どの年齢の子供達も、バイリンガルの子供達は1ヶ国語のみを話すモノリンガルの子供達よりも優れた実行機能(Executive Function)のスキルを持っている。そのため、外国語を使う経験をすることは重要である」そう。

実行機能とは、難しい課題を行う時に、ルールなどの情報を適切に処理して、思考や行動を制御する脳の機能だそうで、簡単に言うと、空港の管制官のような、脳にとって重要な機能のこと。

Additionally,bilingualism is associated with better EF/SR, so parents who are fluent in more than one language should use those languages with their children.

『2ヶ国語を話せることでEF(Executive Function:実行能力)やSR(Self Regulation:自己制御能力)が上がることが分かっている。そのため、もし親が2ヶ国語以上を話すのであれば、その言語を使用した方がいい。』

Research indicates that bilingualism can benefit a variety of executive function skills in children of all ages, so fostering fluency in a second language is valuable.

研究では、2ヶ国語を話すことは、あらゆる年齢の子供にとって、実行能力の様々なスキルの向上に役立つことが分かっている。したがって、外国語を上手く操れるように訓練することは重要である。

このハーバード大学の研究のみでなく、シカゴ大学やその他の研究でも、二ヶ国語を話す子供達はワーキングメモリが発達していたり、コミュニケーション能力が高かったりといったことが証明されています。

子供向けのオンライン英会話はおすすめできない??その理由とは?

英会話を習わせるなら、なるべく早い方がいいのは分かっても、じゃあ何から始めればいいのか迷ってしまいます。

今では子供向けのオンライン英会話などもたくさん出ていて、値段も手頃なものが多いです。
でも、フィリピン人講師のオンライン英会話は子供には特におすすめできません。

それは、子供のうちはまだシナプスが形成途中で、英語の「正しい音」を吸収できる期間だから

実際のオンライン英会話のフィリピン人講師の英語は、ネイティブの発音とは違い、かなり訛りがあります。

訛りだけならば問題ないですが、時に「ブロークン・イングリッシュ」を話し、文法などがきちんとしていないことも多々あります。
頭が柔らかく、色々吸収できる時期に、間違った英語を身につけてしまうのはもったいなすぎます。


オンライン英会話ならこの2択|ネイティブの先生を選ぶ

子供向けのオンライン英会話なら、ネイティブの先生からレッスンを受けられるところに限ります。

おすすめなのが、Global Step AcademyCambly Kids(キャンブリーキッズ)

Global Step Academyは3・4歳から、キャンブリーキッズは4歳から始めることができます。

Global Step Academyは、オンライン・インターナショナル・スクールという位置づけで、英語で色々なことを学んだりできるので、自然と英語が身につくと思います。

幼児・子供はCD/DVD教材もおすすめ

ネイティブの先生のオンラインレッスンもおすすめですが、最初のうちはアウトプットよりインプットを優先してもいいかも。

ある程度、音に慣れて、単語やフレーズを覚えたら、オンライン英会話に移行すればスムーズに英会話も始められるはず。

小さいうちは、英語の歌などがたくさん入ったCDやDVDをかけ流すことで、赤ちゃんや幼児のころからたくさんの英語に触れさせるといいと思います。

小さな頃から英語の音やリズムに慣れることで、英会話を始めたり、小学校で英語を習い始めても抵抗なく英語を伸ばしていけるはず。

「小さいうちから英語をやっていると日本語ができなくなる」は嘘だった件

昔は「セミリンガリズム」という説があり、子供のうちから二ヶ国語を同時に学ぶとどっちつかずになったり、両方ともネイティブレベルにならないといわれていました。
でも、この説は最近の研究では否定されています

実際、息子(10歳)は英語がネイティブで、英語圏で日本語を学んでいますが、英語のレベルも英語だけを話す現地の子(モノリンガルの子供)よりも高いです。

二ヶ国語を話すことで、言語能力が向上して、母国語の理解力や読解力も上がるからだと思います。

なので、小さなころから英語に触れさせることには利点しかないのでは?と思っています。

英語の習得には早ければ早い方がよく、こと、発音や聞き取りに関しては「臨界期」が存在します。

実際に、私は日本でTOEIC900点台を取得し、大学院留学後、海外就職をして今に至りますが、英語圏に何年も住んでいても、英語の発音や聞き取りには苦労しています。

英語は後から勉強しても、ある程度までは身につけることができるでしょう。

でも、実際に英語圏に住んで働いたことのない人が、科学的根拠もなしに「日本語を身につけてからでも遅くない」というのには、少し違和感を覚えます。

私を始め、海外移住して現地企業で働いたことがある人であれば、早いうちに初めて音を身につけておいた方がいい、という意見に反対する人はあまりいないのではないでしょうか。

日本で育つ以上、子供のうちにペラペラになる必要はありません。

ただ、子供のうちから英語の音に触れ、外国人と話す機会があれば、英語の音を認識するシナプスを失うことなく、大人になってから苦労しないで済みます。

子供たちが大人になるころにはますますグローバル化は進むし、人口の減り続ける日本に住むよりは、外国で就職、という選択肢も当り前になるでしょう。

その選択肢を少しでも簡単にできるように親がしてあげられることは、早めに英語に触れる機会を作ることではないかと思います。


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