子供の問題行動|科学的に証明された対処法7つ【幼児から思春期まで】

子供の問題行動の対処法 PARENTING
子供の問題行動、親として何ができる

子供が問題行動をしがちな場合、親としてどんな対応をすべきか迷うことがあると思います。

私の息子は5歳のときに多動性障害(ADHD)と反抗挑発性障害(ODD)の診断を受けました。

性格的な問題もあるのかもしれませんが、「やってはいけない」と言われたことをわざとやったり、わざと挑発するような傾向がありました。

「発達障害の改善と予防」という本を読み、そこに書いてあることをいろいろと試したおかげか、ADHDの症状もだいぶ落ち着き、素晴らしい先生との出会いもあって、学校の成績も良く、「寛大で優しく、クラスのリーダ的存在」とまで言われるようになりました。(ADHDにどう対処したかについては、こちらの記事にまとめています。)

それでも、未だに家では親に反抗したり、兄弟喧嘩が絶えなかったりと、普通の子供より対処に困ることもあります。

そこで、攻撃、かんしゃく、反抗、多動、暴力など、問題行動を起こす子供への対処方法について、科学的に証明されている方法はないかを調べてみました。

その中で、これなら自分にもできそう、効果がありそうだな、と思った7つを紹介します。

1. 木を見ず、森を見る ー 罰を与えるよりポジティブな関係を築くことに注力する

「木を見ず森を見ろ」ってちょっと意味が分からないかもしれませんが、全体として『子供とのいい関係』にフォーカスして、細かいことは気にするな、ということのようです。

ちょっとした悪さはおおめに見ても、暴力は絶対に許さず、厳しく対処するといったメリハリが必要なようです。

心理学者ティム・カーベルによると、暴力行為を見過ごしていると、時間とともにエスカレートすることが分かっているそうです。
なので、それ以外であれば、例えば「片付けをしなさい!」と言って聞かなくても、必要以上に叱らない、といった感じです。

2. 子供が小さければ、社会性を育てるゲームをしてみる

未就学児や、小学校低学年など、まだ子供が小さいのなら、社会性を育てるゲームを親と一緒にやることで、子供の問題行動を減らすことができることが、研究で分かっています。例に挙げられているのは、『Simon Says』、『Musical Statue』などのゲームです。

Simon says は「Simon says put your hands on your knees」と言われたら、子供は両手を両膝に持っていきます。同じように「Simon says put your hands on your head」と言われれば手を頭に持っていきます。

でも、「Put your hands on your nose」などと「Simon says 」と最初に言っていなかった時はその通りにしないようにします。簡単なゲームなのですが、集中して聞いていないと間違えてしまいます。

日本語にしてゲームをしてもいいし、体のパーツや簡単な英語を教えてからやれば英語の勉強にもなり一石二鳥ですね。

私の住む英語圏では、子供達はWigglesの歌を聴いて遊んでいます。

The Wiggles: Simon Says

Musical Statueは、だるまさんが転んだ、と椅子とりゲームの中間のようなゲームですが、音楽をかけて、それに合わせて子供達がダンスをします。音楽が止まったら体をピタリと止めて静止する、というゲームです。動いてしまった子供から抜けていき、最後まで残った子の勝ち。子供のパーティでよく使われるゲームです。

こうしたゲームを通して、子供は自己統制能力を身につけていくようです。

3. 睡眠の影響を甘く見ない

睡眠不足だと、不機嫌になるのは子供に限ったことではありません。
でも、睡眠不足は子供の機嫌が悪くなるだけではなく、もっと大きな影響があります。

睡眠不足だと、人間(大人でも)は相手の顔から感情を読み取ることができなくなったり、人と距離を開けたくなったりなど、社会性に問題が出てきます。

また、2014年に行われた思春期の子供たちを対象にした研究では、睡眠が短いグループはより反抗的な行動が見られ、怒りやすくなったり、言い争いや意地悪な行動が増えることがわかっています。

ADHDと診断された子供は、睡眠時間が短くなると症状が悪化するということも分かっているようです。

睡眠は子供の脳の成長に大きな影響があるので、小さいころからきちんと睡眠をとる生活リズムを身につけられるようにしたいところです。

4. 兄弟関係が上手くいく環境を作る

兄弟は喧嘩するものなんだ、と兄弟喧嘩を甘く見てしまうのも良くないようです。

例えば、暴力的な親や、学校でのいじめが子供に悪影響があるのは明らかでしょう。
でも、研究によると、兄弟によるいじめや兄弟喧嘩も、いじめられる側の不安障害や鬱などのリスクを高めることが分かっています。

兄弟喧嘩にはきちんと割って入り、お互いに妥協することや公平な考えをすることを教える必要があるそうです。

とはいっても、喧嘩を止めるって、実際何をすればいいのかちょっと難しいな、と感じました。
我が家ではとりあえず、「兄弟なら喧嘩するのが当り前」とすぐに喧嘩する子供たちに、それが本人たちの脳の発達に悪影響があることを伝えてみたところ、一応は分かってくれたようです。

5. 良いこと、優しい人を思い出させる

子供が癇癪をおこしたときや、感情をコントロールできなくなった時に、「10まで数えなさい」といったアドバイスがありますが、それも悪くありません。

また、自分が愛されていると思い出したり、いつも助けてくれる人物を思い出すことで、ストレスに上手く対処できるようになります。ある研究では、いつも優しくしてくれる人などの写真を見せることで、扁桃体の働きが弱くなり、一時的に攻撃性が減るということが分かりました。

取り乱している子供や怒りがコントロールできない子供には、そういった写真を用意して見せてみるというのも応急処置としてはありかもしれません。

6. 正当化していることに気づかせる

いじめっ子や意地悪をする子供、反抗する子供は共感力がないと思われがちですが、必ずしもそうではない、ということが分かっています。

多くの場合、子供には共感力がきちんと備わっているそう。
そして、攻撃的な行動や問題行動をしている本人は、「それが正しいことだ」と正当化していることがほとんどなんだそうです。

大したことではない、とか、相手が自分にこういう行動を起こさせた、という感じで自分は悪くないと思っているので、例えばなしなどを使って、自分の行動が正当化できるものでないことを伝える必要があるようです。

7. 諭す ― 罰を与えると問題行動は悪化する

問題行動を起こす子供を育てていると「諭して聞いてくれるなら苦労しないよ」とつい思ってしまいますが、残念ながら、罰を与えたり、「思い知らせる」ような方法は、問題行動を悪化させるだけのようです。

科学的には「諭す」「理由を伝える」ことが一番効果的ということが分かっています。

例えば、「なんて悪い子なの」「あなたは○○だ」といった批判は、子供に「自分は生まれながらに悪いから治すことなどできない」という考えを与えてしまいます。
また、たびたび叩かれて育つと、時間の経過とともに、より攻撃的になってしまいます。

その場ではなかなか難しいけれど、せめて、罰を与えるやり方が状況を悪化させるだけだと知っておくだけで、問題行動を助長せずに済みます。

科学的に分かっている問題行動への対処法を7つ紹介しましたが、どうしても難しい場合は専門家や医者に相談するのがよさそうですね。

タイトルとURLをコピーしました