最近ではコロナ禍で、学校が休校になったり、楽しみにしていた行事が中止になったり。
先が見えない世の中で、子供たちへの心理的負担も大きくなっていると思います。先行きが見えないストレスの多い世の中、大人だけでなく子供たちにとっても、ポジティブ思考やレジリエンス(逆境に強いしなやかな心)、メンタルタフネス(ストレス耐性)がますます重要になってきています。
大きな不安やストレスを抱えていなくても、例えば少し散歩に行ったときに、「足が痛い」「暑い」などとすぐにぐずぐず文句を言う子もいれば、「天気がよくて気持ちいね」とポジティブな面に目を向ける子といろいろです。
我が家の娘もすぐに不平不満や文句を言うタイプで、息子は正反対。
でも、生まれ持った気質も大きいと思うんだけど生まれつきだから仕方ない・・・では大人になってからも本人がつらいし、とにかく少しでも、物事の良い面を見れるようにと思って何冊か本を読んだ中で有益だったものとその中で実践できそうなヒントをシェアしたいと思います。
まずは自分が幸せな毎日を送ること‐親自身がポジティブになるために役立った本2冊
親である自分がいつもネガティブで、子供に対しても悪いところやできていないところに目が行ってしまっていたら、子供はまずポジティブに育ちませんよね。
まずは、自分の意識を変えて、子供と一緒に毎日を幸せに過ごすためのヒントとなった本をご紹介します。
1冊目は幸福優位7つの法則。ハーバードでポジティブ心理学を研究するショーン・エイカーの本。成功するから幸せなのではなく、幸せだから成功するし、幸せだと集中力も注意力も増し、病気にかかるリスクも減り、長生きできる。幸せでいることによる利点のほかに、どうしたら幸せでいられるのかを具体的に教えてくれます。
根拠となる科学的研究の結果が示されているので、とても信頼ができます。
世界を見る眼鏡を変えるだけで、世界は全然違って見える。この本に書いてあることを実践すれば、自分自身の考えも変えられるし、子供にも良い影響を与えられるはず。
2冊目は前にもおすすめした「一流の頭脳」。ポジティブな子供を育てることと何も関係なさそうな題名の本ですが、英語の題名では「the real happy pill」、つまり「幸せの薬」という意味。不安やストレスの軽減、子供の集中力などにも触れられています。
子供の自己肯定感を育てるための本
自分でできる子が育つ褒め方、叱り方。
子供のための褒め方、り方を教えてくれる本。大人の期待や価値を押し付けず、子供を尊重して育てるモンテッソーリ教育に基づいた教育について書かれています。
子供自身に読んでもらいたい本
上記3冊は親として、自分が毎日をより幸せに過ごすためにぜひ読んでほしい本ですが、次に紹介するのは10歳以上の子供に読んで欲しい2冊。
10代の多感な時期に読むことで、子供自身が考え方、ものごとのとらえ方を変えるきっかけになる本です。
実際に私はこの2冊を甥っ子が中学に上がるときにプレゼントしましたが、明らかに態度が変わり、ポジティブでいろいろなことに自分からチャレンジするようになりました。
こちらの記事でも紹介していますが、友人関係や勉強など、いろいろな悩みを持ち始める10代に読んで欲しい本。自己肯定感が上がり、やる気をもてるようになります。
もう一冊は7つの習慣の子供向けバージョン。他人や環境のせいにせず、自分がコントロールできる範囲で何ができるかを考える、自分の人生のコントロールは自分が握っている、ということを教えてくれる本です。
おまけ:毎日を幸せに過ごすコツ
こちらはたまたまYoutubeで見つけたTed Talk、「how to be happy everyday」 「毎日を幸せに過ごすコツ」というJacqueline Wayさんのスピーチ。
結論としては、一日一善、自分で意識して人に優しくすることが、自分の喜びになるよ、というお話でした。
そして、このスピーカーのジャクリーンさんは子供たちと一緒に保護犬の施設に毛布をとどけたり、365日何か誰かの役に立つをする、という活動を始めて、それが学校などで広がっている、というお話でした。
1冊目に紹介した「幸福優位7つの法則」の中でも、人に優しくすることの重要性が書かれています。
人間は社会的な生き物なので、結局は人のためになることで自分も幸せな気持ちになれるということのようです。
子供たちにそれを伝えつつ、一緒にボランティアをしたり、話し合うというのもいいのかもしれません。