
子供がゲームばかりやっていて、とても心配。
ゲームが子供に与える影響を知りたい。
任天堂スイッチやXbox、プレイステーション・・・
子供が少し大きくなってくると、ゲームを欲しがるようになったりします。特に男の子はゲームにはまる子も少なくないですよね。
我が家の8歳の息子もゲームが大好き。学校でもオンラインのファイティングゲームが流行っていて、暴力的なシーンもあるため禁止している親も多く、私立の学校などでは、そのゲームを禁止しているところもあります。
暴力的なゲームではなくても、ゲームはできることならあまりやって欲しくない、と思うのが、私達親の心情ですよね。
でも、ゲームって実際のところ、どれくらい子供達に影響があるのでしょうか?
科学的な根拠を知りたかったので、研究などを調べてみました。
ゲームは意外と子供の脳にメリットがいっぱいある
ゲームばかり長時間やっているのは、健康的ではないことは確かです。
子供達には体を動かしたり、本を読んだり、外で友達と遊んだり、やるべきことがいっぱいあります。
でも、いくつかの研究結果を見てみると、ゲームは実は、正しい容量(時間)を守れば、脳にもいいことが分かっています。ゲームをやることで脳自体が変化することもあるのだとか。
ゲームが子供の脳に与える良い影響とは?
実際に、どんな風に子供たちの脳に影響を与えるかと言うと・・・
1. 問題解決能力の向上
ゲームは短時間でクリエイティブな問題解決方法を見つける訓練になります。被験者は大人ですが、ゲームをやっていなかった人たちを対象に、2週間の間に10時間アクションゲームをしてもらったところ、立体パズルの問題の正答率が飛躍的にあがりました。
2. 空間感覚が身につく
2次元の世界で何故?と思いますが、動きながら的を狙ったり、手元の操作と画面上の位置関係を把握して色々な動きをすることで、空間感覚も身につくとか。
3. すばやく分析し、正しい意志決定を下す能力が身につく
ロチェスター大学の研究によると、アクションゲームは、すばやく状況を分析し、正しい判断を下す訓練になることが分かったそう。
5. 読む力や計算能力が上がる。
ゲームによっては、読むことができないと進められないものもあります。ゲームに強い興味があれば、その分、内容を理解しようとゲームに出てくる文をきちんと読むようになります。
6. 忍耐力がつく
意外ですが、ゲームでは、何度も負けたり失敗します。そこから、また再挑戦して、最後の敵を倒したりすることで、諦めずに挑戦する力がつくと言われています。
7. 記憶力が上がる
Psychological Researchという心理学ジャーナルで発表された研究によると、バトルフィールドのようなゲームをやると、ワーキングメモリを使い、記憶力が上がることが分かったそう。
8. 集中力が上がる
62人のADHDの小学生を対象にした研究によると、ダンスダンスレボリューションを週1時間やったグループは、何もやらなかったグループよりも集中力が上がったそう。
ゲームをしても視力は落ちない
意外と脳にはゲームがいいことは分かったけど、視力が落ちると困る・・・と思いますよね。
でも、これもゲームをやることで視力は落ちないという研究結果がでています。
これは有名なTED Talkで、脳科学者のダフネ・バヴェリアさんのスピーチですが、これによると、ゲームをした人たちの視力は反対に上がったのだとか。
ゲームをしても暴力的にはならない?
これは、議論の余地があるようで、専門家の間でも意見が分かれるところのようです。
研究によっては、元々暴力的な素地のある子供達が暴力的なビデオゲームをやることで、感情を吐き出すことができ、そのおかげで実社会の中で暴力的な犯罪を犯すリスクが減るということが分かっているそう。
暴力的なゲームをやることで暴力的になるのでは?という懸念はあり、いくつかの研究ではそれが示唆されていますが、反対に全く影響はないという研究結果も多々あり、議論が続いているようです。
まあ、あまり暴力的なモノは、できるだけ避けた方が安全ですね。
調べてみた結果、思った以上にポジティブな影響があることが分かり、正直驚きました。
でも、ポジティブな結果が出ている研究はどれも「長時間ゲームばかりやらせる」ということはしておらず、せいぜい週5時間程度。
時間を決めてきちんとルールを守ってやるというのが良さそうですね。