子供の英語教育は意味がない!?早期教育の嘘ホント

子供の英語教育は意味ない? KIDS ENGLISH
子供の英語教育は意味ない?科学的根拠を元に解説

子供の頃から英語を教えても意味がないって聞いたんだけど、本当?英語を習わせてもあまり効果がないのかな?

最近、雑誌で「子供の英語教育は意味がない」という記事を立て続けに2つも読みました。

2つとも別の人が書いた記事ですが、そこに書かれていたのは、あくまでもその筆者個人の考え。科学的な根拠はありませんでした。

また、それとは別に「早期教育は無意味」という記事も読みました。

そこで、子供の英語教育や英語以外の早期教育は本当に意味がないのか、きちんと研究をいくつか調べてみました。

子供の英語教育

子供の英語教育は意味アリ!!外国語教育は10歳以前に始めるべき!

結論から先に言うと、英語教育に関しては、早いうちから始めたほうがいいです。具体的には10歳より前に始めるのが理想的。
昔から言われてきたことですが、外国語の習得には「臨界期(Critical Period)」が存在します。
10歳を過ぎてから学習を始めた場合、その外国語をネイティブのように話すのは難しいことが分かっています。

母国語以外の言葉を話す国に移住した移民を対象にした研究では、移住した時の年齢が低ければ低いほど、言語の習得には有利に働いたことが分かっています。

大人になってからでも、語学を学ぶことはできますが、達することのできるレベルが子供の頃から始めた人とは全く変わってきます。

特に違うのが、「音」。発音と聞き取りですね。

これは、自分自身も含めて、大学生くらいで本格的に英語を勉強したり、留学した人たちは皆、何年も英語圏で暮らしていても、聞き取れなかったり発音できない音があり、苦労しています。

子供の英語教育は意味がないと主張している人たちは概して、日本で英語を使わずに仕事をしている方ばかりです。

現在の日本で暮らす分には、ある程度の英語ができるか、あるいは全くできなくても、不自由することはないかもしれません。

でも、外資系企業や総合商社で働いてきた中で、高学歴の人達でも、皆英語で苦労しているのを見てきました。一方で使える英語を話せる人たちはそれが大きなアドバンテージになっていました。

子供たちが大人になる頃には、グローバル化は今よりも進んでいます。英語を話せることがより求められるし、当り前になってきます。

また、英語ができれば、その分情報量も数倍になります。

例えば、プログラミングを勉強するにしても、英語が分かれば質のいい無料のチュートリアルをYouTubeなどでみて勉強することもできるのです。

せっかく子供たちに英語を習わせるなら、将来きちんと使える英語を身につけて、選択肢を広げて欲しいと思いませんか?

子供たちが英語を勉強するメリットは他にもたくさんあります。

別記事にも書いていますが、ワーキングメモリが発達すること、コミュニケーション能力全般が向上することなどです。

早期教育

なぜ子供の英語教育は無意味と言われるのか?

子供の英語教育に意味がないという人たちの主張は、大体下記のいづれかです。

  1. 子供に英語を習わせても効果がなかった。
  2. 母国語である日本語が完全になる前に英語を始めると弊害がでると信じている。

1.の場合、単純に触れる時間が少ないことと、継続ができていないことが理由かと思います。

語学の習得には2000時間とか3000時間とか言われていますが、(実際にはこの数字自体には科学的根拠はないようですが)ある程度頻繁に触れていないと効果は期待できません。

ベルギーの研究では、英語でテレビや映画を字幕つきでよく観る生徒の方が観ない生徒よりも英語テストの点数が良いという結果がでています。

日本で子育てをしている場合、英語を習わせても、すぐにペラペラになれるわけではありません。
でも、できるだけ触れる時間を多くすることで、子供たちに「音」や文法の基礎を作ってあげることができます。

2.は、日本語がきちんとできないのに、英語を勉強するなんて、どっちつかずになってしまう!という考えです。
これは、「セミリンガル」という考え方になりますが、2ヶ国語を学ぶとどっちもどっちつかずになるということは科学的に証明されていません。そして、セミリンガルという言葉も、一ヶ国語にまとめたいという政治的背景の中で言語学者でもない人が作った造語です。
実際に、オランダやシンガポールなどでは2ヶ国語以上を上手に操る人はたくさんいて、バイリンガル教育に弊害があるということはありません。

外国語以外の早期教育にはメリットなし

言語には臨界期(critical period)があるので、早めに始めた方がいいのは上に説明した通りです。

ですが、外国語以外の早期教育については、あまりメリットがないことが分かっています。
2013年に発表されたメタ分析では、早期教育(幼児教育)によって子供のIQは上がることはなかった、ということが分かっています。

研究で証明された子供のIQを上げること3つのこと

では、何をすると子供のIQはあがるのか? メタ分析で分かっている子供のIQを上げる3つのこと、それは・・・

  1. 長鎖多価不飽和脂肪酸(いわゆるオメガ3脂肪酸)を与えること。
  2. インタラクティブな本の読み聞かせ
  3. 幼稚園・保育園に入れること

1. オメガ3脂肪酸は多価不飽和脂肪酸の1つで、サプリとしてよく売っているEPAやDHAがオメガ3になります。
鮭やマグロなどの魚や、クルミなどに多く含まれているので、魚を食べると頭が良くなる~♪という歌は本当だったんですね。

魚やクルミを毎日食べれたらそれが一番ですが、研究でもサプリを飲ませていたので、魚を食べつつこういうサプリで補足すれば、頭が良くなりそう。

2. インタラクティブな本の読み聞かせとは、語りかけたり、質問をしながらの本の読み聞かせです。物語の中身について質問したり、感想を聞いたりすれば、ただ読むよりも子供が自分で考えるので、頭が良くなるのも納得です。

3. 幼稚園・保育園に入れることは、周りの子供たちや、家庭とは違う環境から刺激を受けたりというのが良いようです。

なので、早期教育をやるなら、英語のCDやDVDでたくさんの英語に触れさせてあげること。少し大きくなったら英会話などをやってもいいかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました