
今日もイライラして、また子供に怒ってしまった。
怒らず、優しい笑顔のママでいたいのに・・・
そんな風に思ったことはありませんか?
可愛い子供の寝顔を見て、つい怒りすぎてしまった自分を反省してみたり。
本当は怒りたくなんてないのに、しつけなければいけないし… どうしたらいいか途方にくれることもありますよね。
私もそんな母親の1人です。
息子が赤ちゃんのころ、近所にいつも怒鳴っているママがいました。毎日その家からは子供をしかっている声が聞こえてきていました。
その当時は息子をあやしながら「あんな風にはなりたくない」と思ったのに、いつしか気づいたら、自分もそんな風になっていることに気づいてしまいました。いつも不機嫌な自分に自己嫌悪。
この記事ではそんな時に、助けてくれた本を紹介したいと思います。
子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか-「考える子」が育つ親の行動パターン
一番のおすすめがこの本。子供の脳の発達を理解することができます。私達親が怒りすぎてしまうのは、子供の脳の発達段階を理解せずに「期待しすぎ」ているのかも。
子育てをするとき、特にしつけをするときには、子供の視点と、発達段階と、本当にできることを理解する努力をしなければならない。それが、子供のふるまいの裏側にあるものを見る方法だ。
子供の脳は発達し、変わっていく。だから親は期待を和らげ、感情とふるまいの変化を当り前のことと理解する必要がある。
親はかんしゃくを、どうにか耐える方法や、上手くあしらう方法、何が何でもすぐに止める方法を学ぶべき、不愉快な経験と考えるのではなく、手助けを求める訴えとしてとらえて欲しい。子供が安心と愛情を感じられるひとつの機会として。
本を通して、子供の目線で共感し、つながり、切り替えさせるというしつけの方法が書いてあります。いろいろな場面で具体的にどんな声かけや態度をとればいいのかが説明されています。
例えば、ブランコで他の子供が順番待ちをしている時、「順番を変わってあげなさい」と言うのではなく、「ジョニーが待ってるよ」と言う。そのことで子供本人に考えさせるなど。その声かけだけで、子供が一瞬で考えて変われるということはないかもしれませんが、親の心がけとして、頭に入れておこう、と思えるヒントがたくさんあります。
今日から怒らないママになれる本
今日から怒らないママになれる本、はコーチングのスキルを元にしたヒントが詰まっています。基本的には上で紹介した「子どもの能を伸ばすしつけ」と同じように、子供の視点から物事を見てみることが基本になっています。子供の言い分に賛成はしないけれど、きちんと聞いているよ、という受け入れることから始まります。子供たちも「受け入れられている」ことが分かると変わってきます。
具体的な例が多く、実践的で役に立つ本です。
また、読むだけで心が軽くなるので、一読の価値ありです。
マンガでやさしくわかるアドラー式子育て
ベストセラーの「嫌われる勇気」を読んでアドラー心理学に興味を持ったので、こちらの本も読んでみました。
親の考えるいいことができたら褒めて、悪いことをしたら怒られる、という賞罰のしつけでは、子供は「褒められるからやる、怒られるからやらない」、という行動になりがち。何かができたから評価をするのではなく、やろうとする姿勢やがんばる過程を勇気づけるのがアドラー式です。
ママ自身も「不完全な自分を受け入れる勇気」が必要。たまには怒ったり、失敗したりしても大丈夫。がんばっている自分を認められれば、もっとハッピーなママでいられますよね。マンガに出てくるお話しは「現実にはそんな上手くいかないけど・・・」ということも多いのですが、考え方として身につけておくといいかなぁと思います。
アドラー式子育てでは、「褒め」の代わりに「勇気づけ」をすすめています。「えらいね」、「すごいね」という言葉ではなく、「がんばっているね」「丁寧な字でかけたね」と具体的に過程を褒めるということ。
実際に最近の研究でも、「頭がいい」と言われた子供よりも「がんばったね」と努力を褒められた子供のほうが伸びるということが分かっているので、この「勇気づけ」は効果があると思います。
読むだけで、自分もこのままでいいんだ、と思えるし、マンガが多く読みやすいのでおすすめです。
怒ってしまうママは真剣に子育てをしている証拠
子供に怒ってしまって自己嫌悪になることって多々ありますよね。でも、それって一生懸命子育てをしている証拠。
「子育てで一番やってはいけないのが、親が感情を抑えること」という研究もあるようなので、無理にイライラを抑えたりせず、イライラしたり怒ってしまう自分も受け入れながら子育てをしていけたらいいのかな、と思います。