
海外移住を考えているんだけど、オーストラリアの永住権って取るの難しいの?
自力で独立技術永住ビザを取るにはどうしたらいいの?
この記事では、こういった疑問を持つ方に向けて、私が自力で技術独立永住ビザを取った体験談から、どういうアプローチ方法を取ればオーストラリアの永住権が取りやすいかを解説したいと思います。
オーストラリアの永住権は取るのが難しい?確実に取れる方法はある?
オーストラリアの永住権は年々取るのが難しくなっているといわれています。
でも、決して永住権を取ることができないというわけではありません。
ただ、現実的にオーストラリアの永住権を手に入れるには、常に最新の情報を仕入れて、正しいアプローチ方法をしないと難しいです。
ビザに関する規定は毎年変わります。なので、最新の情報や細かい規定はDepartment of Home Affairs (オーストラリア移民国境警備省)のサイトを確認する必要があります。
このサイトを読むのが面倒くさい、という人は、それだけ永住ビザを取れる可能性が低くなると思ってください。
反対に言えば、オーストラリアに本気で移住したいと思うのであれば、このサイトをきちんと読む必要があります。
私が実際に永住権を申請する前、ビザエージェントが開催する永住ビザの説明会に出席したことがありますが、正直、Department of Home Affairs のサイトを隅々まで読み込んでいた自分の方が、ビザエージェントのスタッフよりも、ビザの規定について詳しく知っていました。そして、ビザエージェントが教えてくれる情報が必ずしも正しくないことも分かりました。
ここでは、実際どうやったら永住権が取れるのか、細かい規定ではなく、正しいアプローチの方法を私が自力で技術独立永住ビザを取った体験談からお話したいと思います。
オーストラリア永住権の種類
まず、オーストラリアに移住するの必要なビザの種類ですが、永住ビザの種類は大きく分けて4種類あります。
- 婚約者や結婚相手、あるいは事実婚のパートナーにスポンサーしてもらう、パートナービザ
- ビジネスオーナーや投資家用のビザ
- 技術独立永住ビザ
- 雇用主にスポンサーしてもらう永住ビザ
ここでは、自力で取れる「技術独立永住ビザ」について詳しく説明していきたいと思います。
おすすめは自力でオーストラリアの永住権を取れる技術独立永住ビザ
ここでは、なぜ技術独立永住ビザがいいのか、私の体験談(失敗談)も含めて解説したいと思います。
もし、すでに「技術独立永住ビザ」で申請したいと決まっているのであれば、ここの部分は飛ばして読んでください。
まず、投資家用のビザですが、これは基準が非常に厳しく、オーストラリアの州、あるいはテリトリーに対し、150万豪ドル(約1億1千2百万円=2019年6月時点)の投資が必要になります。
ビジネスオーナーの場合はビジネスの純資産が225万豪ドル(約1億7千万)以上ある必要があります。(2019年7月現在)
ちょっと非現実的ですよね。当り前ですが、私は最初から投資家ビザは選択肢から外していました。
次に現実的なのは、結婚相手やパートナー、雇用主にスポンサーしてもらうという方法です。
でも、「スポンサーをお願いする」ということは相手がいるということ。
なので、上手くいかなくなることがあり、そういう意味ではリスクが大きいです。
一方で、技術独立永住ビザであれば、誰にも頼らず自力で取ることができるので、ビザが取れないかもしれないというストレスを減らすことができます。
大きな声では言えない…永住権の申請に2回も失敗した話
結婚相手などのパートナーや会社にスポンサーをしてもらってオーストラリアの永住権を取得している人はたくさんいます。
もし、確実に信頼の置けるパートナーや会社がスポンサーをしてくれる、というのであれば、それにかけてみるのも全然アリです。
それでも、私が永住権を取るなら自力で取れる技術独立永住ビザをおすすめするのは、私がスポンサーのビザで2回も永住権の申請につまづいたことがあるから。
私はオーストラリアに留学後、運よくビジネスビザを出してもらい、現地の会社で働いていました。
でも、永住権を持っていなかったため、ビジネスビザの有効期間中にどうにか永住権の取りたいと思って永住権の取得方法を考えていました。
まず、当時付き合っていた永住権を持っていた婚約者にスポンサーしてもらい、パートナービザを取るつもりでいました。ところが永住権の申請を進めるちょっと前から関係がギクシャクしだし、結局その婚約者とはお別れすることになってしまったのです。また、パートナービザはすぐにフルの永住ビザが下りるわけではなく、2年後にまた査定があります。その時まで関係が続いていないと、永住権がおりません。(子供がいる場合は別ですが)自分が失敗しているから、というのもありますが、恋人やパートナーにスポンサーしてもらうのも、なかなかリスクがあると思います。
その後、ビジネスビザを出してくれていた会社(オーストラリアの大企業です)に永住ビザをスポンサーしてもらえないか、打診しました。最初の雇用契約に、永住ビザのスポンサーをする可能性についても触れられていたので、楽観視していました。
ところが、実際に会社に打診したところ、ビジネス環境が変わり、その部署自体がどうなるか分からないため、「永住権のスポンサーはできない」という回答がきました。
パートナービザも、会社からのスポンサーの道も絶たれた私に残された道は、技術独立永住ビザしかありませんでした。
と言っても、技術独立永住ビザの取得も、そう簡単ではありません。
私には留学経験はありましたが、留学する際は、特に「永住権の取得」まで考えてコースを選んでいなかったからです。留学前から、「永住権の取得」を頭に入れていたら、こんな遠回りをせずにビザを取れたと思います。
オーストラリアの永住権・技術独立永住ビザを取るなら、職業リストに載っている職業でポイントが必須
技術独立永住ビザで永住権を取るのであれば、職業リストに載っている職業でポイントを取ることが必須です。
でも、職業リストを見てみても、自分が取れそうな職業は載っていない・・・
ビザエージェントのサイトなどでも、あまり具体的に説明されていませんが、職業リストに載っている職業で、永住できるだけの知識や経験があるかどうか(ポイントを授与するかどうか)を査定するのは、それぞれの職業に関連する職業査定機関です。なので、職業によって査定機関もばらばらです。
そこで、私は自分でもポイントが取れる可能性がありそうな職業の、査定機関のサイトで、実際の「永住権のポイント査定に必要な要件」を調べました。
そうすると、そのポイント査定合格に必要な要件を満たすために何をすればよいのか、最短の方法が分かってきます。
私はとりあえず、その査定機関に必要書類を送ってみました。すると「これとこれとこれが足りないので要件を満たしていません」というレターがきました。
私はそこで、大学に入りなおし、必要な科目だけを履修して再度、査定機関にレポート(成績表)を送付したところ、無事「要件を満たしました」というレターをもらうことができ、無事オーストラリアの永住権を取得することができました。(ちなみに、大学に入りなおした際、大学には必要科目だけを履修することは伝えていません。ただ入学し、必要科目を履修後退学しました。)
つまり、オーストラリアの技術独立永住ビザを取るなら、自分がポイントを取れそうな職業を片っ端から調べて、取得するために必要な要件をあぶりだし、そこから逆算して必要なことをやるのが近道です。
オーストラリアの技術独立永住ビザの年齢制限
技術永住ビザの申請で気をつけなければいけないのが、年齢制限。まず、技術独立永住ビザの取得には、年齢が44歳以下でなければいけません。44歳以下でも、20代が一番ポイントが高く、あとは35歳、40歳と区切りが設けられていて、年齢が上がる毎にポイントが下がります。
なので、年齢も考慮に入れて、計画的に申請準備を進める必要があります。
オーストラリアの技術独立ビザを取るならIELTSの点数も重要
職業リストに載っている職業でポイントが取れた、年齢も大丈夫、でも、英語のテスト(IELTS)の点数が足りなくて永住権の申請ができない、となったら悔しいですよね。
オーストラリアに移住して、こちらで仕事を見つけて生計を立てていくのであれば、IELTSのテストの点数をあげて、英語力をきちんと身につけておくのも必須です。
足りない場合は、IELTSの問題に慣れるよう、IELTS 対策 バークレーハウスなどで、IELTS対策をして、基準点(すべてで6ポイント)を取る必要があります。
オーストラリアの住み心地は最高なので、移住先におすすめ
オーストラリアは気候もよく、治安も良く、人も優しくてフレンドリーな人が多いので、日本人の移住先として本当におすすめです。
仕事をしていても、金曜日になればランチにビールを飲んだり(もちろん会社にもよります。残念ながら現地の日系企業ではできませんがそれでも、日本にある日本企業よりはゆるいです。)、子供のバースデーケーキをピックアップするから今日は早退するね~なんて人がいたり、何週間もの休みを取る人がいたり。
ワークライフバランスだけじゃなく、子供たちの教育も、食事も、総合的に見てとてもバランスがいい国です。
他の国と比べても(オーストラリアの永住権を取ってから、他の国にも住んでみましたが)断然オーストラリアは住み心地がいい国です。
物価が高いのが難点ですが、その分給与水準も高いので、問題なしです。(実際2019年7月現在、オーストラリアは最低賃金が世界で一番高い国になっています。)
オーストラリアの永住権取得は「簡単に取れる」とは言えませんが、がんばってでも取る価値があると思います。
今回は「技術独立永住ビザ」を取るための正しいアプローチ法を体験談から解説しましたが、もちろん会社のスポンサーやパートナーのスポンサーでも、永住権を取ることはできますし、実際にはそういう人も数多くいます。
是非自分にあった正しいアプローチで永住権取得を目指して、がんばってみてください。